初めまして☆

[hanabachiメンバー]

初めまして。お世話になります。
ハバチの仲間かと思い色々調べてみましたが、名前が判らない
ハチの同定をお願いしたくこちらのサイトにお邪魔しました。
写真を３枚添付させていただきます。
撮影日時は２０１２年８月１６日のお昼前ごろ。
撮影場所は岐阜県西穂高の標高２１５６ｍ地点の散策コースです。
ハチの体長は15mm内外だったような気がします。
お手数ですがよろしくお願いいたします。

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[青蜂＠管理人メンバー]

はじめまして、hanabachi様
ご投稿ありがとうございます。

写真のハチは、ハバチの仲間で、おそらくハバチ属の一種(Tenthredo sp)ではないかと思われます。手持ちの資料ではそこまでしかわかりません。せっかく大きく撮影されているのに、残念です。

[hanabachiメンバー]

難問へのご回答ありがとうございます。
実は京都府立図書館に置かれていた一番大きな
日本の昆虫図鑑を調べてみたのですが、胸部の背中が
キコシボソハバチに似ていると思いました。
ただ、腹端の色、触角の付け根の色、脚の模様、
胸部側面の色などがこの写真のハバチとは違っていました。
他にも若干似た部分のあるハバチも見つかりましたが、
全て違うようでした。

管理人さまが教えて下さった「Tenthredo sp」でググったところ
ヒットした画像（ドイツ語、英語などのサイト）の中に
本種にかなり似たハバチがいくつも発見されました。
キコシホソハバチは（恐らく日本のハバチの中で）最も
美しいハバチと呼ばれるようですが、この写真のハバチは
それ以上に美しいように思うのです。もしかすると欧米の冷涼な
地域に住む外来種が日本の涼しい高山に住みついたのかな？
と思えたりもしました。管理人さまはどう思われますか？

[青蜂＠管理人メンバー]

ハバチ類は1998年の資料によると日本で約730種類が記録されています。「自然環境モノグラフ1 兵庫県におけるハバチ類の種多様性」参照
図鑑に掲載されているのはごく一部で、よほど特徴があり、似た種類がいない種類でないと図鑑での同定はほぼ不可能です。
この資料は、ネットで見られる数少ないハバチの資料です。しかい、ハバチ類は幼虫の時に特定の種類の植物を餌とするため、高山で確認された本種は、この兵庫の資料には掲載されていないと思われます。
Tenthredo属(ハバチ属)を含むハバチ類にも様々な色彩や形態の種類がいます。地味なものから派手なものまで。毒があるハチなどに擬態していると思われるものもありますが、なぜそのような色彩になったのかはよくわからないようですね。

[hanabachiメンバー]

色々と教えて下さりありがとうございます！
兵庫のハバチ情報、画像部分を興味深く拝見しました。

その後、ハバチの専門家のかたに問い合わせをしたところ、
ゾムボリハバチまたはゾンボリハバチ
（Tenthredo zomborii Togashi）の♀である可能性が高い
との回答をいただきました。ただ、似たハバチが何種も
いるので断言は出来ないそうです。

ゾムボリハバチは本州中部の山地、とくに雪の多い
日本海側に近い地域に多く主に８月に発見されるそうなので
今回の個体とそういった条件はおおむね一致しているようです。
公開されている写真、画像のようなものは知る限りでは無いとの
事でした。私も似た種の写真を全く発見できませんでした。
もしかしたら貴重な写真を撮ることが出来たのかもしれません。
とりあえず貴重な資料としての意味も含めて
自分のブログのほうに掲載してみようと思います。

ちなみにゾムボリハバチは新種として名前がつけられたのは
下の英文の論文らしいです。
http://ci.nii.ac.jp/naid/110003500313

以上、ご参考になりましたら幸いです☆
お世話になったお礼の意味も含め、この情報が管理人さまの
ご参考に少しでもなるなら嬉しく思います。
またハチについて何かあれば宜しくお願いいたします！

[青蜂＠管理人メンバー]

hanabachi様
ハバチ類は不得意なので、このように情報をいただけるとたいへん助かります。論文まで紹介していただき、ありがとうございました。

また次のご投稿、お待ちしております。

[投稿者]

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