Category Archives: ドロバチ科/Eumenidae
- Allodynerus delphinalis delphinalis (Giraud, 1866) アトボシキタドロバチ本土亜種
- Ancistrocerus melanocerus (Dalla Torre, 1894) ケブカスジドロバチ
- Anterhynchium flavomarginatum micado (Kirsch, 1873) オオフタオビドロバチ本土亜種
- Anterhynchium flavomarginatum tsushimarum (Yasumatsu, 1935) オオフタオビドロバチ対馬亜種
- Anterhynchium melanopterum Sk. Yamane, 1981 ハグロフタオビドロバチ
- Delta esuriens okinawae (Giordani Soika, 1986) クロスジスズバチ琉球亜種
- Discoelius japonicus Perez, 1905 ヤマトフタスジスズバチ
- Eumenes micado Cameron, 1904 ミカドトックリバチ
- Eumenes rubrofemoratus Soika, 1941 キアシトックリバチ
- Eumenes rubronotatus aquilonius Sk. Yamane, 1977 ムモントックリバチ北海道亜種
- Eumenes rubronotatus rubronotatus Perez, 1905 ムモントックリバチ本州亜種
- Orancistrocerus drewseni drewseni (Saussure, 1857) エントツドロバチ
- Oreumenes decoratus (Smith, 1852) スズバチ
- Stenodynerus chinensis simillimus Sk. Yamane et Gusenleitner, 1982 カタグロチビドロバチ本土亜種
- Stenodynerus clypeopictus (Kostylev, 1940) フトカギチビドロバチ
- Symmorphus apiciornatus (Cameron, 1911) サイジョウハムシドロバチ
- Symmorphus captivus (Smith, 1873) オオハムシドロバチ
- Symmorphus decens (Kostylev, 1940) クチビロハムシドロバチ
- Symmorphus foveolatus Gussakovskij, 1933 ハラナガハムシドロバチ
- Symmorphus sp. Symmorphus属の一種
- ドロバチ科の一種 Eumenidae gen. sp.
Oreumenes decoratus (Smith, 1852) スズバチ
先日柿ノ木の枝にこんなものが付いてました。(スズバチの巣だと思われます。スズバチはとっくり状の巣をまとめて作り、最後に泥で固めて泥団子状の巣を作ります。写真の穴は蜂が羽化し出た跡で、さらに外壁が半分ほど落ちた状態だと思います。 by 管理人) 2008年11月 撮影者:ohtomo様
梅雨の晴れ間に普段あまり行かないフィールドに足を伸ばしたら、土で団子を作る蜂を見つけました。初めてで感動しました!何度も飛来しては穴を掘ります。林道の切り返し待避所(標高約350m地点)。砂混じりの踏み固められた地面で周りは雑木林。2006年7月 山形県飯豊町/撮影者:しぐま様
撮影者:こる。様
交尾しているところ。頭盾の色はオスのほうが明るい。奈良県生駒郡/撮影者:平群庵様
オオセイボウを追い払っているところ。スズバチの後ろに巣材の泥団子が落ちている。2004年11月 撮影者:熊さん様
背中に花粉が付着している。2004年9月 撮影者:tombow様
オオセイボウが寄生するために巣の様子をうかがっていたところ、巣の持ち主であるスズバチが戻ってきてとっくみあいになった。この後オオセイボウは退散した。撮影者:kuwachan様
ベランダで見かけるようになった。鱗展目(ガ類)の幼虫を抱えている。2004年8月 撮影者:香様
メス。泥を採取しているところ。2004年7月 撮影者:WASP様
Orancistrocerus drewseni drewseni (Saussure, 1857) エントツドロバチ
エントツドロバチの♀.2008年 撮影者:みつき様
おそらく成虫自身の採餌風景だと思います。2006年7月 撮影者:yasuko様
獲物の搬入は一昨年に佐賀市大和町で撮影しましたが、デジカメでしたので、思ったように写せませんでした。今回は石灯籠に帰巣した蜂をたまたま見つけ、通常のストロボの光が入らない位置でしたので、あわててリングフラッシュに付け替え撮影しました。その間、2度帰巣した蜂を阻止しながらの撮影でした。2006年6月4日 佐賀県/撮影者:ヒゲおやじ様
2005年8月 撮影者:高橋様
成虫。他の巣も掛持ちの様子だった。2005年8月 岡山県/撮影者:カエル様
家の木材の隙間に造られた巣。2005年8月 岡山県/撮影者:カエル様
メス。泥を採取しているところ。別名エントツドロバチ。2004年7月 撮影者:WASP様
ネストトラップ(竹筒トラップ)に営巣したもの。別名エントツドロバチ。撮影者:WASP様
車のキャリアの穴につくった巣。別名エントツドロバチ。2004年 撮影者:WASP様
Eumenes rubronotatus rubronotatus Perez, 1905 ムモントックリバチ本州亜種
私も昨年の9月中旬に似たようなシーン(木の柱を齧るムモントックリバチ)を目撃していたのを思い出しました。2008年9月中旬 山形県/撮影者:しぐま様
大前(おおさき)恵比須神社で撮影しました。ささくれた木製ベンチの背板に飛来したのを見て近づくと、何やら熱心に板の表面を齧っている様子です。
(育房閉鎖後、表面に地衣のようなものを塗りつけているのは、少年のころから知っていたのですが、それがパルプであることを知ったのは、私も2~3年前のことです。この種固有の習性のようです。 by ヒゲおやじ様)
2009年9月22日 栃木県真岡市/撮影者:さびきこり様
メス。2006年7月31日 兵庫県神戸市/撮影者:おとんぼ様
オス。第2腹節の背面がふくらんでいるのがムモントックリバチ、あまりふくらんでないのがミカドトックリバチです。この写真では、ふくらんで見えますから、ムモントックリバチだと思われます。また、オスではフック状の第13節(先端の節)が、10節に届くのがムモントックリバチ、届かないのがミカドトックリバチです。撮影者:バグリッチ様
2004年7月 撮影者:tombow様
Eumenes rubrofemoratus Soika, 1941 キアシトックリバチ
トックリバチと同じ日に近くで見つけた巣です。(巣の形状もキアシの巣に似ていますね。写真の個体はオスなので巣を作ることはありませんが、巣から羽化した個体かもしれませんね。)2004年8月23日 埼玉県松伏町/撮影者:のらじ様
Discoelius japonicus Perez, 1905 ヤマトフタスジスズバチ
室内に迷い込んできた蜂です。2006年7月8日 山形県飯豊町/撮影者:しぐま様
最初穴を掘っていると思ったのですが、穴を掘る習性は知られておらず、既存の穴の中を掃除しているのではないかと教えていただきました。2006年 撮影者:ハンマー様
さて、朽ちてキノコが生えているような伐採木を積み上げた場所で、材に営巣していました。木のクズをくわえて穴から後ろ向きに出てきたところです。2006年6月 撮影者:ハンマー様
Anterhynchium flavomarginatum micado (Kirsch, 1873) オオフタオビドロバチ本土亜種
2014年9月28日 千葉県/撮影・投稿者:17824635様
(断定はできませんが、ご推察の通りオオフタオビドロバチの可能性が高いと思います。by 管理人)
(後胸背板に小さいですが黄斑がありますね。となるとハグロフタオビドロバチではないかもしれません。決め手は頭頂部(単眼と頭部後縁の間)で、くぼみがあればオオフタオビドロバチということになります。私の持っている標本の中に、黄斑が小盾板に痕跡程度しかないオスの個体があります。 by 管理人)
ご指摘の部位を見たところ明瞭なくぼみがありました。ということは写真の個体はオオフタオビドロバチということですね。2009年7月末 滋賀県/撮影者:ぽんたくん様
本州のオオフタオビドロバチの♂♀.2008年 撮影者:みつき様
職場に入ってきたハチ。2005年9月 撮影者:tack_jibe様
自宅近くの崖が土取場になっている。2004年6月 佐賀県/撮影者:ヒゲおやじ様
Ancistrocerus melanocerus (Dalla Torre, 1894) ケブカスジドロバチ
山中の建物の外壁の下、コンクリート基礎部分に開いた穴(地上8cm)に見慣れないドロバチがせっせと泥玉を運び込んでいました。残念ながら泥巣が完成する前に蜂が帰って来なくなってしまいました。おそらく寿命を迎えたのではないかと思いますが、貯食行動も見れませんでした。2014年10月下旬 山形県の里山(標高〜650m地点)・未採寸、未採集/撮影・投稿者:しぐま様
ネット検索すると「ケブカスジドロバチの生態的研究 (IV) 北日本での世代数と営巣場所の選択性について」と題した文献が公開されていて、とても勉強になりました。
岩田久二雄先生の著作(『本能の進化』、『日本蜂類生態図鑑』)で調べると、シノニム(Ancistrocerus densepilosellus Cameron,1911)として載ってました。
ケブカスジドロバチの旧名はミヤマスジドロバチと呼ばれていたようです。造巣は借坑性ではなく築坑型で鱗翅目の幼虫を狩るそうなので、今度は巣造りや貯食を最後まで見届けたいものです。
(写真のドロバチは、ケブカスジドロバチ♀のようです。検索キーには記載されていませんでしたが、手元の標本と触角間の黄紋も同じでした。by 管理人)
メス。撮影者:さびきこり様