Category Archives: Cotesia属
Cotesia sp. Cotesia属の一種
種不明その1。里山の草叢で茎に付着した謎の白い塊を発見。アワフキムシ幼虫が作った泡の巣が固まったような感じですが、カマキリの卵嚢とは違います。一週間後の11月上旬、黒い小さな蜂が続々と羽化して来ました。寄生蜂に詳しい外国人さんからyoutube動画にコメントを頂きまして、「この寄生蜂は鱗翅目の幼虫(シロチョウ科?)に寄生するコマユバチ科Cotesia属の一種だろう」とご教示頂きました。また、「今回採集した謎の白い物体はシオヤアブの卵嚢ではない」と私の大きな勘違いを正して貰いました。寄主の体内で育った寄生蜂の終齢幼虫が寄主から一斉に脱出して、共同で大きな繭塊を紡いだものなのだそうです。
詳しいことはブログに載せておきましたので、よろしければご覧ください。追加の写真や羽化シーンの動画もあります。
http://sigma-nature-vlog.blogspot.com/2011/01/cotesia-sp.html
http://sigma-nature-vlog.blogspot.com/2011/01/cotesia-sp5.html
成虫が羽化した初日に、たまたま容器内で求愛交尾行動を少しだけ垣間見れました。ブログの記事はこちら↓です。動画(2:30)もあります。
http://sigma-nature-vlog.blogspot.com/2011/01/cotesia-sp_09.html
実は同じ日に少し離れた位置からもう一つ白い繭の塊を採集していました。飼育に失敗する可能性に備え、保険として二個採集したのです。この繭塊bからも多寄生の蜂が続々と羽化して来ました。ブログの記事はこちらです。(追加の写真もあります。)
http://sigma-nature-vlog.blogspot.com/2011/01/b.html
これら二つの繭からは、本種に寄生したと思われるヒメバチが羽化してきました。
2010年10月下旬 山形県/撮影者:しぐま様