Category Archives: ミフシハバチ科/Argidae
- Arge enodis (Linnaeus, 1767) ヤナギルリチュウレンジ
- Arge similis (Vollenhoven, 1860) ルリチュウレンジ
- Spinarge affinis Shinohara, 2006 ホソトゲチュウレンジ
Spinarge affinis Shinohara, 2006 ホソトゲチュウレンジ
翅がかなり傷んでいて、飛べないような状態でしたが、コバノミツバツツジに産卵していたミフジハバチです。その後このハバチは、専門家の調査によりホソトゲチュウレンジ(Spinarge affinis Hara & Shinohara)であることがわかりました。2009年5月5日 兵庫県加東市/撮影者:ハンマー様
Arge enodis (Linnaeus, 1767) ヤナギルリチュウレンジ
去年と同じ場所でまた大発生していました。
何か条件があるのか、多数の個体が集まっていたのは1本の木の周りのみで、後はヤナギがあっても少数が飛んでいる程度でした。2007年4月末 兵庫県西部 6月ごろになると、幼虫が見られるようになるのでその時期のほうが確認しやすいかもしれません。撮影者:Arge様(2009年5月投稿)
現在記録のあるのは岐阜県から鳥取県の間で、東日本からは採集記録がないようです。ヤナギ類を食草とするわりに分布域が限られるので(海外では広くヨーロッパに分布)、移入種という説もあります。
ツツジの害虫であるルリチュウレンジ Arge similisに一見似ています。一番簡単な見分け方は、ルリチュウレンジ(右)の翅がほぼ一様に暗色であるのに対し、ヤナギルリは先端部が淡色になることです。これまでに記録が少ない種なので、ゴールデンウイークごろに河川敷のヤナギ林で群飛している本種を見つけたらぜひお知らせください。撮影者:Arge様(2008年4月投稿)