Category Archives: Tenthredo属

Tenthredo zomborii Togashi, 1977 ゾムボリハバチ

体長は15mm内外だったような気がします。

ハバチの専門家のかたに問い合わせをしたところ、ゾムボリハバチの♀である可能性が高いとの回答をいただきました。ただ、似たハバチが何種もいるので断言は出来ないそうです。

ゾムボリハバチは本州中部の山地、とくに雪の多い日本海側に近い地域に多く主に8月に発見されるそうなので今回の個体とそういった条件はおおむね一致しているようです。公開されている写真、画像のようなものは知る限りでは無いとの事でした。私も似た種の写真を全く発見できませんでした。

もしかしたら貴重な写真を撮ることが出来たのかもしれません。とりあえず貴重な資料としての意味も含めて自分のブログのほうに掲載してみようと思います。

ちなみにゾムボリハバチは新種として名前がつけられたのは下の英文の論文らしいです。

http://ci.nii.ac.jp/naid/110003500313

以上、ご参考になりましたら幸いです☆ 2012年8月16日のお昼前ごろ。岐阜県西穂高 標高2156m地点の散策コース 撮影者:hanabachi様

Tenthredo subolivacea (Takeuchi, 1955) タカネアオハバチ

Tenthredo subolivacea

2009年7月20日 蔵王地蔵岳付近/撮影者:クロ様


Tenthredo subolivacea

標本にするとすっかり色が抜けてしまった。長野県大鹿村/撮影者:Arge様


Tenthredo providens Smith, 1874 オオツマグロハバチ

Tenthredo providens

ミツバ(?)に産卵中。2005年5月/撮影者:さびきこり様


Tenthredo kiobii Togashi, 1973

Tenthredo kiobii

この土日に北陸に採集などで行ったのですが、近畿の隣の福井県で、早速「大阪府のハバチ・キバチ類」ではわからないTenthredoが捕れています。実物を見たことがないのでまだ断定できないのですが、Tenthredo kiobii のオスと思われます。2006年6月5日 福井県/撮影者:Arge様


Tenthredo babai Takeuchi, 1936 ババハバチ

Tenthredo babai

先日、ケナシベニバナヤマシャクヤクを見つけたのですが、そこにずっと取りついていたハチがいました。

このババハバチはこれまでの採集例が少なく、岩手、栃木、東京、神奈川、栃木、山梨、兵庫、福岡及び新潟県佐渡島からそれぞれ少数の記録があるだけのようです。

(参考:Shinohara, A., 2005. Taxonomic changes and new distribution record of four sawfly species of the genus Tenthredo (Hymenoptera, Tenthredinidae) in Japan. Bull. Natn. Sci. Mus., Ser. A, 31(4): 183-189.)

ババハバチの生態についてはほとんどわかっていないようですが、同属のTenthredoの仲間の成虫は、花に集まる昆虫など(ジョウカイボンやハムシ、ゾウムシなどの小甲虫を中心に、同じハバチ類やザトウムシの捕食記録もある)を捕食することが知られており、訪花昆虫を待ち伏せしていた可能性も考えられます。2006年6月/撮影者:不乱 研様