Category Archives: ハバチ科/Tenthredinidae
- Aglaostigma amoorensis (Cameron, 1876) バイケイソウハバチ
- Allantus luctifer (Smith, 1874) ハグロハバチ
- Allantus nakabusensis Takeuchi, 1929 サクラセグロハバチ
- Allantus sp. Allantus属の一種
- Apareophora japonica Takeuchi, 1952 シモツケマルハバチ
- Athalia japonica (Klug, 1815) ニホンカブラハバチ
- Cladius pectinicornis (Geoffroy, 1785) クシヒゲハバチ
- Dolerus ephippiatus F. Smith, 1874 オオムネアカハバチ
- Dolerus sp. Dolerus属の一種
- Dolerus subfasciatus Smith, 1874 スギナハバチ
- Lagidina irritans (Smith, 1874) クロムネハバチ
- Lagidina platycerus platycerus (Marlatt, 1898) ヒゲナガハバチ
- Macrophya falsifica Mocsary, 1909 シマクロハバチ
- Nematinus sp. Nematinus属の一種
- Nipponorhynchus bimaculatus Naito, 1973 ヒダクチナガハバチ
- Pachyprotasis okutanii Inomata, 1970 オクタニキモンハバチ
- Pachyprotasis sp. Pachyprotasis属の一種
- Perineura sp. Perineura属の一種
- Phymatocera nipponica Togashi, 1958 ヒゲナガクロハバチ
- Pristiphora sp. Pristiphora属の一種
- Siobla sp. Siobla属の一種
- Taxonus fulvicornis Matsumura, 1912 ツノキクロハバチ
- Tenthredo babai Takeuchi, 1936 ババハバチ
- Tenthredo kiobii Togashi, 1973
- Tenthredo providens Smith, 1874 オオツマグロハバチ
- Tenthredo subolivacea (Takeuchi, 1955) タカネアオハバチ
- Tenthredo zomborii Togashi, 1977 ゾムボリハバチ
- ハバチ科の一種(1) Tenthredinidae gen. sp.
Allantus sp. Allantus属の一種
種不明その1。山中で撮ったハバチの一種です。2016年5月26日 徳島県徳島市/撮影・投稿者:kisar6様
(写真のハバチは、サクラセグロハバチまたはその近縁種だと思われますが、Arge様の説明の通りで、種名の特定は難しいと思われます。by 管理人)
Lagidina platycerus platycerus (Marlatt, 1898) ヒゲナガハバチ
谷川の土手の草むらを忙しなく動き回っている蜂を撮りました。2013年6月中旬 山形県/撮影・投稿者:しぐま様
http://sigma-nature-vlog.blogspot.jp/2013/08/blog-post.html
(腹端の形状をみるとどうやらメスのようです。by 管理人)
Tenthredo zomborii Togashi, 1977 ゾムボリハバチ
体長は15mm内外だったような気がします。
ハバチの専門家のかたに問い合わせをしたところ、ゾムボリハバチの♀である可能性が高いとの回答をいただきました。ただ、似たハバチが何種もいるので断言は出来ないそうです。
ゾムボリハバチは本州中部の山地、とくに雪の多い日本海側に近い地域に多く主に8月に発見されるそうなので今回の個体とそういった条件はおおむね一致しているようです。公開されている写真、画像のようなものは知る限りでは無いとの事でした。私も似た種の写真を全く発見できませんでした。
もしかしたら貴重な写真を撮ることが出来たのかもしれません。とりあえず貴重な資料としての意味も含めて自分のブログのほうに掲載してみようと思います。
ちなみにゾムボリハバチは新種として名前がつけられたのは下の英文の論文らしいです。
http://ci.nii.ac.jp/naid/110003500313
以上、ご参考になりましたら幸いです☆ 2012年8月16日のお昼前ごろ。岐阜県西穂高 標高2156m地点の散策コース 撮影者:hanabachi様
Dolerus ephippiatus F. Smith, 1874 オオムネアカハバチ
ヨモギの葉に居た見慣れないハバチを動画に撮りました。(オオムネアカハバチのメスではないでしょうか。とまっているのはヨモギですが、幼虫はイネ科植物を食植物としています。by 管理人) ブログに追加の写真が少しあります。http://sigma-nature-vlog.blogspot.jp/2012/07/blog-post_10.html 2012年5月下旬 山形県・里山の沼地の畔の草むら/撮影者:しぐま様
Allantus luctifer (Smith, 1874) ハグロハバチ
ハグロハバチを飼育してみたところ、サクラセグロハバチとそっくりであることがわかりました。試しに終齢幼虫を枯れ木の上に置いてみたところ枯れ木に潜りました。土の上に置いてみたら、土にも潜りました。どっちでも良いみたいです(1枚目の写真)。
サクラセグロハバチも同じかも知れません。前回の報告で誤った印象を与えてしまったような気がするので、確認がとれたら報告したいと思います。
成虫写真は、今回飼育した個体で、葉っぱの上に置くと身繕いを始めたので、そのとき撮影しました。2枚目の写真は、お腹に白い模様が無かったので♂だと思います。3枚目の写真は、白い模様があるので♀だと思います。2009年 撮影者:Hepota様
Apareophora japonica Takeuchi, 1952 シモツケマルハバチ
この頃、シモツケマルハバチの幼虫の頭と周囲だけ残され食われたものが多く現れるという怪事件がありました。そして7月2日、写真のようなかまれて出血し死亡したらしい幼虫を見つけました。この幼虫はその後もこのまま残り続けたので死んでいたのでしょう。まず思いついたのはアシナガバチやスズメバチですがそれならもっときれいに持って行くはずです。写真の幼虫を見て共食いではないかと思いました(このシモツケには幼虫が多かった)。(捕食された可能性も十分あると思われますが、やはり現場を押さえない限り、何が起こったのかはわかりそうにないですね。 by 管理人) 2009年7月2日 撮影者:zatou様
Aglaostigma amoorensis (Cameron, 1876) バイケイソウハバチ
尾瀬の沼尻付近で撮影したハチです。コバイケイソウに飛来していたバイケイソウハバチと思われるハバチです。せわしなく歩いたり飛んだりしていたので、なかなかいい写真が撮れませんでした。何となくピントがあったのはこの2枚。(バイケイソウハバチで大丈夫と思います。私は岐阜県の亜高山帯の湿地で一度見ただけでした。近畿地方ではもうほとんど残っていないようです。 by Arge様) 2009年6月中旬 福島県檜枝岐村/撮影者:管理人
Allantus nakabusensis Takeuchi, 1929 サクラセグロハバチ
サクラにいたハバチの幼虫を飼育しておりましたが、このたび羽化しました。
(このハバチをはじめ黒色で淡色紋を持つハバチは、紋の形状や範囲に変異があります。複眼の色は乾燥に伴う変質によると思われます。ハバチの複眼はアオメツマグロハバチのような一部の例外を除いて通常黒ですが、乾燥すると色が抜けることがあるようです。このハバチと斑紋が似たものは同属のツツジセグロハバチ A. rhododendriのみです。こちらも変異があるようですが、今回は幼虫からの飼育ですのでサクラセグロで間違いないと思います。
サクラセグロハバチの所属については問題が残っています。日本産広腰亜目の食草(III)で奥谷禎一先生が書いておられるように、昔からAllantusとは別属という意見がありましたが、長い間ちゃんと検討されていませんでした。
その後、1999年に中国で新属Stenemphytusが記載され、サクラセグロハバチも同時にその属に移されました。
ところが、2003年にはAllantus属の新種として、サクラセグロハバチの近縁種と思われるツツジセグロハバチ A. rhododendri が記載され、Allantus属の検索表中にサクラセグロハバチも含まれています。この中にはStenemphytusについては全く触れられていません。
というわけで、Stenemphytus属の模式種とサクラセグロ、ツツジセグロの3種をそろえて再検討が必要と思われますが、「大阪のハバチ・キバチ類」の作成時にはそこまでできず、Togashi (2003)に従う、という形になっています。
Wei, M. & Nie, H., 1999. A new genus and three new species of Allantinae (Hymenoptera: Tenthredinidae) from China. Journal of Central South Forestry University, 19(3): 15-18.
Togashi, I., 2003. A new species of the genus Allantus Panzer (Hymenoptera: Tenthredinidae) feeding on Rhododendron reticulatum D. Don (Ericaceae) in Japan. Proc. Entomol. Soc. WAsh., 105(4): 896-900.
by Arge様)
2009年5月中旬採集 東京都府中市/撮影者:Hepota様
Pristiphora sp. Pristiphora属の一種
種不明その1。5月4日、庭のシモツケに、この時期大量発生するシモツケマルハバチの幼虫とは明らかに異なる青虫を4頭発見、飼育を開始しました。9日に繭を確認、18、19日に次々と画像のようなハバチが羽化しました。
(ハバチ科ヒゲナガハバチ亜科は間違いないようです。形から見ると、おそらくPristophora属ではないかと思われます。
-頭盾下縁は、中央で湾入することがなく、直線状かわずかにくぼむ程度。爪には明瞭な基片がない。-
以上2点が該当すればPristiphora属です。
この属については最近以下のような文献を見つけました。見つけたばかりでまだちゃんと読んでいないのですが、日本産については研究者も少なかったので、まだ未記載種がいるのではないかと思われます。(77ページ 約14MB 重いので注意)
Study on the Palaearctic Pristiphora speceis (Hymenoptera: Tenthredinidae)
by Arge様)
2009年5月9日 兵庫県神戸市/撮影者:星P様