Xanthopimpla clavata Krieger, 1914 ミノオキイロヒラタヒメバチ
1.最初の写真のミノオキイロヒラタヒメバチの最大の個体と最小の個体とでは、ほとんど2倍の体長差があります。これまで、これほどの差があるのを見たことがなかったのですが、この程度の差はよくあることですか?
2.最初の写真と2番目の写真とでは腹部の黒班などが異なっていますが、昨年、みつきさんに標本を見ていただき、どちらもミノオキイロヒラタヒメバチである、とのコメントを頂きました。ただ、写真のように、似たもの同士が集まって越冬している様子を見るとちょっと違和感を感じてしまいます。同種内でも同じ変異を持つもの同士が集まるというのは普通にあることですか?
最初に投稿した2枚の写真は共に11月23日の撮影で、撮影場所は数10m程度の距離しかありませんのでした。しかし、11月28日は前回投稿の右の写真の左上の2個体いた方の葉に、左写真タイプの個体が参加しています。11月23日のは偶然だったのでしょうかね。
(寄生蜂の成長は寄主の状態に左右されるため、大きさに差が出ることもよくあるようです。 by 管理人)
写真上:2009年11月23日、写真下:2009年11月28日 撮影者:ハンマー様
上の2匹と下の個体では黒紋のパターンや触角の色合いが異なっています。また、他の個体を見ても、下のパターンの方が少し大きいように思います。これらは個体変異ですか? 下の写真の小さい個体はクモヒメバチの仲間です。
(すごいですね。これほどの個体が集まっているのは見たことありません(せいぜい1枚に3頭)。標本拝見しました。両方ともミノオで良さそうです。 by みつき様)
このヨソゴでは毎年、かなりの数のヒメバチが越冬します。私の目でみると、特に変わらないヨソゴの木が近くにいくらでもありますが、ハチが集まるのはこの木です。どこが気に入っているのか、不思議なことです。(キイロヒラタヒメバチは斑紋の変異の結構あるグループです。) 2008年12月 撮影者:ハンマー様
今日、Zatypota属のヒメバチがいたヨソゴを見に行ったところ、ハチがいた枝が枝打ちされてしまっていました。残った枝を見ていたところ、写真のハチを見つけました。ミノオキイロヒラタヒメバチのようです。この2匹と少し離れた場所にもう1匹見られました。2007年1月20日 撮影者:ハンマー様
去年12月中旬に見つけこちらで名前を教えてもらったヒメバチですが、今年も同地点で二匹確認しました。先シーズンは12月から今年4月1日まで同じ所(カシの葉裏)にいましたが、夏の間は見ていません。また来年春まで見られそうです。因みに先シーズンはA地点で10匹前後、100メートルほど離れたB地点で5匹前後でした。2006年11月 撮影者:フォトベルケ様
去年12月19日から多い時は10匹以上確認できましたが、この春4月1日の確認を最後に見えなくなりました。撮影者:フォトベルケ様
マーキングに行って来ました。こちらは赤色のマーカーです。2006年1月20日 群馬県/撮影者:フォトベルケ様
マーキングに行って来ました。こちらは黄色のマーカーです。2006年1月20日 群馬県/撮影者:フォトベルケ様
昨年12月19日から観察を始めた画像のヒメバチですが、最初の観察地は今現在丹念に探しても5から6匹くらいと、見られる数が少し減っています。そして今日そこから200メートルくらい離れた場所のカシの木の葉裏に新に発見しました。数は6匹でどれも動く気配はありません。2006年1月18日 群馬県/撮影者:フォトベルケ様
また全て葉の裏に戻っていました。ここ一週間の最低気温は-1から-5度くらい、最高気温も5度くらいまでしか上がっていません。2006年1月5日 群馬県/撮影者:フォトベルケ様
5匹のうち2匹が葉の表に移動していました。2006年1月2日 群馬県/撮影者:フォトベルケ様
ひとつの葉に5匹他に1匹確認できました。今日の最高気温4度では動く気配がありません。2005年12月28日 群馬県/撮影者:フォトベルケ様
とまって樹種が違います。また19日の体長が約7ミリとすると今日の個体は約10ミリとひと回り大きいです。2005年12月23日 群馬県/撮影者:フォトベルケ様
群馬の里山で撮影しました。画像の横幅が約3センチです。同じ葉の裏に二匹いました。2005年12月19日 群馬県/撮影者:フォトベルケ様
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